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企業の財務担当として銀行対応しました。経理総合職10年間の総括(2/5)

上場企業の総合職として、経理で働いた10年間を総括した記事です。同業者の方はもちろん、経理の仕事に興味がある方は読んでいただければと思います。

今回の記事は、全5つのうちの1つ、企業の資金を管理したり、金融機関とのやり取りをする窓口である財務担当としての仕事を振り返ります。

記事を5つに分けました
  1. 初任配属は管理会計の担当でした。
  2. 企業の財務担当として銀行対応しました。(当記事)
  3. 連結決算の担当は苦労するけど力がつきます。
  4. 税務担当として連結納税と税務調査を経験しました。
  5. 経理で働いたことで得たもの、失ったもの。

初任配属先から初めて異動し、新しい仕事に挑戦したタイミングです。では、振り返っていきます。

財務担当としてB/Sを見るようになりました

財務担当として経験したこと

入社5年目からは、財務担当としてグループ会社の資金管理、資金調達、金融機関との取引を行いました。

入社4年目までは、持株会社、そしてグループの中心となっている事業会社を中心とした各社単体決算を取りまとめでした。主にPL分析をしていたので、BS中心にシフトしたイメージです。

仕事はほとんど現預金に関するものになります。それまでは売上から利益までと幅広く確認、分析してきたのですが、とにかく資金に特化した業務内容になります。

担当業務一覧

持株会社、グループ会社の資金に関するあらゆる業務

入出金管理、有価証券管理、グループ内金融、資金繰り、資金調達(借入等)、デリバティブ取引(為替予約等)、金融機関との取引窓口

平たく言うと資金=お金、ということで、それ自体に会計的な論点はないに等しいのでシンプルなのですが、デリバティブなど金融取引も絡むと複雑さも増していきます。

財務担当をしているなかで、業務を3つに分けて振り返りたいと思います。

グループ全体の現預金管理=資金繰り業務

もっとも主として取り組み、時間をかけて取り組んだのが自社グループの資金繰り業務です。

そしてこの仕事を経験してすぐに感じた特徴は、「シンプルであるものの気が抜けない」ということです。

移動前の損益分析では、PLを各勘定ごとに分解し細かな分析表を作ったりしていました。その種類やパターンも様々でなため、複雑な自社の事業に関する知識も必要でした。

しかし、資金管理は非常にシンプルです。

日別、月別、年別、どのような期間で資金の増減を見るかといった切り口はあるものの、基本的に今お金がいくらあって、どう増減して、将来いくらになるかを集計するだけです。

会計的な論点という意味ではほぼないに等しく、ある程度の事務処理能力さえあればそれなりのものが作れます。

ただし、集計を間違え、お金が足りなくなるのを見逃してしまったりすると非常にマズイことになります。

会社の支払いに必要なお金が不足する(資金ショート)と、取引先に重大な迷惑をかけることになり、会社を揺るがす大事に繋がることもあるわけです。

私も何度か、特に資金が少なくなる賞与支給月(6月、12月)の月末は、何回かヒヤッとするようなことがありました。

社内の支払予定情報をヒアリングし、情報を1つの資料に集計し、ちゃんとチェックをして作った予定表です。それでも細々とした支払い予定を漏らすこともあったり、金額が想定外に大きくなることもあったりと、当日の残高がプラスのまま終わるところを見届けるまでは大変ドキドキしたものです。

例えば、前日まで100億円あった残高に対し、当日90億円の減少を見込んでいたとします。10億円の余裕を見込んでいたのに、当日になって5億円の追加支払いがあることに気づいたなんてことがあれば、相当ヤバい気分になること受け合いです。もう1つその手の漏れがあれば、一発アウトになると思うと気が気じゃないです。

資金繰りは、余裕ある運転資金があるときであれば比較的気楽です。

しかし将来お金が足りなくなりそうなときは、資金調達の準備をすることになり、その手法を提案することになるので非常に緊張感がありました。

特に残高ぎりぎりで乗り切ろうとしているときはその日ハラハラしながら残高チェックをしたりしましたね…。

資金繰りの暴れ方には相当苦労されられましたが、私が特に印象に残っている仕事は、グループ全体で資金繰り管理をできる仕組みを作ったことです。

国内の会社はもちろん、海外の会社も含めてグループ全体の資金の動きを把握できるよう、フォーマットを作り、収集し、合算集計するというシンプルな話ではあるのですが、実行するのはそこそこ苦労もありました。

グループ各社で管理できているレベルが違うので、会社によっては元ネタを作ることろからお願いするという交渉もありました。趣旨を理解してもらい、現場に落とし込んでもらうのは簡単ではなかったです。

しかし、経営層には有用な情報を、見やすい資料でまとめることで、意思決定に役立てて貰えるというやりがいがありました。役員の方から評価されたので嬉しかったのを覚えています。

大型の資金調達は気苦労も多いビッグイベント

資金繰りをした結果、中長期的な資金需要から大型の調達が必要となるときがあります。そのとき、銀行からお金を借りるのか、社債を発行するのか、どのような方法でお金を手配するかを検討し提案します。

私の担当時、大型の借り入れ、社債の発行というイベントがあり、それを経験することでとても勉強になりました。

どのような資金計画を立て、いついくら必要で、どのような手法で資金を調達するかを整理し、資料を作り役員会の決済を受けます。

これが本当に大変なんですよね…。最適解は考え方や人によって違うので、どうにも上司や担当役員からの指摘がバンバン入ります。

「いったい何が正解なのか」という問と向き合い続けます。しかしそれを繰り返すうちに検討も深まり、だんだんそれなりのモノが出来上がる感じです。

一度に何百億円といった巨額を借り、中長期的な資金計画を建てるのは大企業の財務担当ならでは計画だったと思いますし、貴重な経験ができたことは少し誇らしく思いました。

ただ、忘れてはいけないのは、資金調達の実務を覚えても、実際にお金を借りることができるのは企業の信頼があるからに他ならないんですよね。

大企業のキャッシュフローを肌身で感じ、簡単なものではあるもののファイナンスの現場を体験できたのは良かったなと思っています。

役員や金融機関とのやり取りで緊張感が続く日々

財務担当をしていると、どうしても金融機関と会社同士の付き合いをすることになります。会社規模にっては、会社トップ同士での関係性を良好に保ちながら歴史を重ねています。

これは会社経営にとっては双方の信頼を深めるうえで有効な取り組みなのですが、財務の担当にとっては非常に辛い環境になっている要因にもなっています。

私もだいぶ神経を使い、財務担当として一番イヤだったのがこのあたりの仕事です。

  • 年に1回の金融機関頭取、自社経営トップ同士の懇親会のセッティング
  • 取引行の担当ラインの役員に関する人事異動のチェック
  • 唯一気楽なのは、たまにある担当同士の懇親会

年に1回のトップ懇親会は非常はとにかく気を使います。これはスケジュール調整から当日の料理、飲み物のセッティングまで気を抜けないイベントです。

まず何よりトップ同士、忙しい方々のスケジュールを調整するため、半年くらい前から動き出します。当日に向け、先方の好物や苦手なものを確認し料亭を手配。随所にミスできない難所が散りばめられており、これをくぐり抜け完璧な手配をします。

ある意味、知っておくべき世界を知れたという意味で有益でしたが、このあたりはもうやりたくないというのが正直なところです(笑)。

同じ理由で人事異動チェックもしんどかったです。取引のある金融機関の担当ラインの役員などが異動、昇格した場合、それをいち早く新聞の人事情報などで確認します。

お礼やお祝いだけでなく、弔事についてもお悔やみの電報等の手配するため、スピード感が大事で、短い時間のなかで対応を上席に確認する必要があります。

最後に、本当にたまにしかありませんが、“偉い人”抜きの双方担当同士の懇親会も参加させて頂きました。これはかなり気楽で、一番素直に楽しめる宴席です。

金融機関との付き合いについて

財務担当としての経験をしたことで、懇親会の意味について自分なりに整理することができました。元々、「何のためにやっているか」分かっていなかったので。

金融機関も事業会社も営利企業であり、お互いの利益を最大化するミッションに基づいた意思決定をするのみです。

しかしその際、普段顔が見える付き合いをしていればこそ、無駄な誤解や信頼性の確認を省いたうえで取引ができるようになるというメリットがあると感じています。

財務(グループ資金管理)を担当した経験まとめ

働いていて特に嬉しかったこと

記事の上部でも触れましたが、やはりグループ全体の資金繰りの仕組みを構築したとき、普段厳しい役員から褒められたことです。

入社2年目に作った、難しい数式もないシンプルな作りのエクセルフォーマットを作成しただけの話ではあるのですが、自分にとっては今でも覚えているくらい嬉しかったんですよね。

このとき初めて、自分で何かを考え、部門の業務にそれなりの影響がある仕組みを構築したと思っていて、求められていた事をやってやった感がありました。

前の管理会計の担当業務では、以前からある枠のなかで自分のクオリティを出すことに注力していた傾向があったわけですが、ここでは自分で枠そのものを作ることができました。このあともたくさん壁にぶつかりましたが、自信にもなりました。

働いていて特に辛かったこと

取引のある金融機関の役員の人事異動、慶弔連絡の確認とその対応は、正直しんどかったです。

毎朝日経新聞で該当部分をチェックするわけですが、自分が顔を合わせたこともないような他社役職上位の人の名前の有無をみていくわけです。

会社として必要な礼儀と理解はしているものの、どうしてもモチベーションがある仕事ではないので「何やってるんだろう」とか「誰かやってくれなかな…」みたいな気持ちになるんですよね…。自分には成果が見えにくいというのもあったと思います。

この場合はお花、この場合は電報、など、様々な対応パターンがあり、たまに特別懇意にしている方だとそのパターンに当てはまらなかったりと複雑です。

とにかく疲れるし神経も使う仕事でしたね…。会社間の円滑な関係作りのため、裏方もがんばってるのです。

財務担当としてのキャリア総括

  • 大企業の資金管理の実務を一通り経験できた
  • 為替予約や金利スワップなどデリバティブ取引の実務を理解できた
  • 企業と金融機関の関係、付き合い方を知ることができた

企業の資金管理の基本を知ることができました。

財務の担当者は、実際に資金を動かす処理をしたり、デリバティブを含む金融取引の実務を実行します。オペレーション実務をミスするリスクは、損益の分析をする、原価計算をする、予算を立案する、といった管理会計の世界にはない難しさがあります。

管理会計を含めた経理の色が濃い仕事こそ、会社の事業にレバレッジの効いた寄与があるとは思いますが、財務の仕事も必要不可欠で事業継続に必須です。

損益(PL)は表、財務(BS)は裏、表裏一体で理解することで、経理の仕事をするうえで厚みが出るものです。どちらかだけだとハマって落とし穴があります。

私はこのあと、また違う経理の仕事をすることになりましたが、この財務の仕事の経験が活きたことは間違いありません。

以上、「企業の財務担当として銀行対応しました。経理総合職10年間の総括(2/5)」でした。

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