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経理の実務をご紹介(財務編)|職場のリアルな風景

今回のキーワード 財務 銀行 借入 実務 経理部 職場

個人であれば、誰もが当たり前のように生活費や特別な支出に備えるために預金やお財布の管理をしています。

企業でも同じように資金の管理をする必要があります。

実際の企業の財務担当は、どのような実務を行っているのでしょうか。経験者の視点で経理部門の実務を解説します。

企業における財務の業務と資金管理の重要性

財務の機能についてはこちらの記事を参照下さい。

財務の業務は、個人事業主、中小企業、大企業、どんな会社でも財務の仕事は経営者も例外なく重要視しています。

財務とは、簡単に言うと「資金に関する業務」です。大きな括りでいうと経理に含まれる業務とも言えますが、特に現預金に限定した業務を指して使われています。

財務の代表的な仕事である資金繰りに失敗し、「取引先にお金を払えない」事態になると企業の信頼に大きな傷が付くことは想像に難くないと思います。

資金管理の重要性
  • 現預金が不足し支払いができなくなると取引停止になる
  • 将来の資金需要を予測することで金融機関との取引を円滑にする
  • 金融商品や資本政策のコントロールをすることで市場で優位に立つ

他の経理部門の機能と異なり、実績の集計よりも将来の予測、そしてアクションが期待されている戦略的な仕事になります。

それゆえ、資金管理の枠を超え広い意味で財務の仕事ができる人は、多くの大企業で重宝されます。

実際の職場の風景を切り取って見てみよう

資金繰り(とにかくミスなく慎重に)

資金繰り予定表(将来の資金需要を予想)

資金繰り予定表

会社の血液とも言われる資金を循環させる仕事です。

社内の情報を収集し、年/月/週などの期間のなかで、いつ、いくらの入出金があるかを予想します。

一般的には以下のいずれかのパターンで作成しています。

「複数年度(年別)」「年間(月別)」「月間(日別)」

実際の資料の簡単なイメージはこのような感じです。

8月1日 8月2日 8月31日
収入 200 300 500
支出 -200 -400 -300
残高 1,000 900 1,100

収支表を作り将来の残高を予想します。残高が足りなくなるようであれば資金の調達、余れば返済や運用します。

やっていることは至ってシンプルで、「お金を受け取る予定」と「お金を使う予定」の情報を収集して足し引きすすだけです。

実務を行ううえでのポイントは、いかに社内の入出金予定を漏れなく効率的に情報収集するかに尽きます。

  • 社内のすべての情報を網羅するために何の情報を誰に確認するかを決める
  • 入出金情報の調査用の報告表を作成し関係部署に向けて送付する
  • 予定の確認依頼をしていた関係部署より受け取った調査結果を集計する
  • 前年同時期の実績と比較し変動要因を分析する
  • 結果を踏まえて調達・運用のアクションプランを提案する

入金と出金の予定を集計するシンプルな業務ではありますが、担当者が漏らしていたり急な支払いがある場合は要注意です。予期せぬ資金不足による支払いの停滞は事業の重大なリスクになります(経営層にとても怒られます)。

常にアンテナを張って将来の情報を把握し、柔軟で機敏な対応をすることで、調達・運用の提案を先手先手で行うことができれば会社への貢献は大きくなり担当者への評価は高くなります。

資金繰り実績表(予定と実績の差異を確認)

資金繰り実績表

実際の収支と残高を表にまとめる業務です。

資金繰り予定表を作り調達・運用等のアクションをとった後、実際の収支が予定とどれだけ変わったかを確認します。

予定の残高と実績の残高の差異が小さければ慌てて実績表を作成する必要はありませんが、差異が大きければ重要な見落としがないか早急に確認することになります。

  • 会計データや銀行データをもとに資金繰り実績表を作る
  • 予定と実績を比較し大きな差異の要因を確認する
  • 差異の要因が漏れやミスであれば次回以降より精度の高い計画の作り方を行う

実は業務の重要性からいうと、“資金繰り予定表>>>資金繰り実績表”となります。

予定表は資金調達や運用の手配に直結しますが、実績表はあくまでも事後の作業であり予定表作成が正しくできているかを確認する業務となるからです。

資金の調達と運用(金融機関窓口)

会社のお金が不足しそうなときには調達、余りそうなときには運用を行います。

調達も運用も様々な方法が考えられます。

調達
・銀行借入(短期/長期・変動金利/固定金利)
・社債発行(普通社債/転換社債ほか)
・追加出資受入
・資産売却

運用
・株式/債権投資
・資金貸付
・先物取引

会社のお金、それも個人ではあり得ないほどの規模の金額を動かすので、注文を出すときは間違っていないかよく確認して実行します。

実際には、担当者が提案した取引でも、部門長や役員の決裁(許可)を受けてから取引をします。会社として決めた意思決定なので、必要以上に担当者個人がプレッシャーを感じる必要はありません。

担当になったら、金融商品をよく理解し勉強していきましょう。

なお、銀行との窓口なので、偉い人同士の懇親会のセッティングといった業務もあります。報連相は徹底しましょう。

グローバル化に対応したグループ全体の資金管理

大企業の多くは複数の子会社の分かれて事業を行っており、グループ会社で一体となり経営がなされています。

その場合、親会社(もしくは特定の1社)を中心に据えたCMS(キャッシュ・マネジメントシステム)を組み資金を効率的に運用するといったことが行われます。

・グループ企業の資金を親会社や中核会社が同一銀行内に専用口座を設置し、集中管理することにより、効率的な連結運営や資金運用をする手法、またはそのシステムのこと。
・導入するメリットは、支払い業務の自動化・一本化などにより効率化・コスト削減が実現できることがあげられる。

要は別々に分かれて機能している会社の資金や財務の機能を一本化して、無駄を排除する仕組みです。

具体的な例を挙げると、グループにお金が足りない会社があれば、お金が余っている会社から貸し出す仕組みです。

グループ会社全体の資金管理は、金融機関やそのシステムを活用し活用することで成し遂げることができます。

CMSのような仕組みを構築するのは、銀行やグループ会社と綿密な打ち合わせを行い、数か月といった時間をかけて行われるような一大プロジェクトです。

そのような大仕事をこなすことができれば、担当者の経験は貴重なものとなり能力は大きく向上します。

財務担当者として大事にしたいこと

他の経理の担当よりも、直接的に会社経営に影響する取引を行うことができます。その分、調達・運用といったアクションに対する責任は大きなものになりますが、やりがいも大きいと捉えましょう。

また、財務で得られる知識は自社以外でも一般的に使えるものばかりです。

会社の代表として金融機関との窓口となれる能力を得ることは、自分の市場価値を高めることにも繋がります。

ここで、担当として大切にしていたいことがあります。

財務担当として自社の事業に精通しつつも、金融市場や株主目線を意識してモノゴトの判断をするということです。

同じ「100億円の借入」の業務を行うにしても、そのときの社外の環境次第でコストの有利不利やリスクが変わるからです。金融商品は様々な変動要素を含んでいます。

例えば、コーポレートファイナンスの勉強をしたり、日経新聞を読んだり、ビジネスマンとしての基礎固めとなる勉強が大切だと考えます。

 

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