今回のキーワード 決算 経理 忙しいさ 繁忙期
大企業の経理で働こうという方に向けて、「経理の残業はどれほどのものか?」という疑問にお答えします。
まさに今、私は決算処理のピークを終えたところです。なかなか疲れました(笑)
忙しいときもあるけど心配しないで大丈夫です
社会人になると、忙しいときは、定時に帰社せずに仕事を終わらせるため残業をする必要があります。
経理志望のなかには、「経理の場合、決算というものがあるらしいから大変そうだ」と心配になっている方もいるでしょう。
しかし、私の経験上、あまり経理の忙しさを心配し過ぎる必要はないと思います。営業だろうと、人事だろうと、他の部署には部署の繁忙期がありその時期は残業します。
そして、その残業の程度や辛さは、会社や部署、そのときの部員の構成によって変わります。“経理という職種=忙しい”ということではないということです。
世間では、業界や職種に係る人の全体が長期労働となっている状況もあります。しかし、経理という職種に関して言えば、残業時間は“その会社の経理部”次第で決まります。
会社全体の平均残業時間で、その会社が過度な残業を容認する傾向か、そうでないのかが分かります。
さらに、その会社の経理が過去からの経緯で、業務量に対し余裕のある人員を確保しているか、確保せず残業で乗り切るといった考えなのかが重要です。つまり、会社全体の人員の余裕度と、組織のトップの考え方が経理部の忙しさを決めています。
経理はなぜ残業をするのか?
まずは経理部で残業が発生する理由を理解しましょう。
実は、一度、その理屈や仕組みについて記事を書きました。下記の記事を参照ください。
【関連記事】経理の残業と休日について|ワークライフバランスを考える
経理は残業をする必要がある日が、事前に把握しやすいです。上手く計画を立てれば、ワークライフバランス両立するのは難しくありません。むしろ、半年前から旅行計画を立てることも比較的簡単です。安いうちに海外旅行を予約することもできます。
せっかちな人にははちょっと説明っぽくてわかりにくく感じられるかもしれないので、簡潔にまとめます。
- 月初から忙しくなります(前月末までの取引の処理を開始)
- 上場企業は3ケ月に1回、つまり年4回、外部に発表する決算があります
- 特に忙しいのが、1年で最後の決算(第4四半期決算)です
では、以下で実際に私の繁忙期の生活をサンプルとして書いてみます。
実際の残業時間と生活サイクルはどんな感じ?
冒頭にも書きましたが、まさに今、私は1年で一番忙しい決算のピークを終えました。決算期が4月~翌年3月に設定されているスタンダードな会社ですので、4月が一番忙しいです。
私の繁忙期の半月の生活を、簡単にまとめました。4月の始めから二週目までになります。
決算期の生活~私の場合~
1日目~3日目(残業2時間程度)
家に帰るのは、20時~21時といった感じです。
家に帰るときには、だいぶお腹が空いています。
普段は、スーパーで食材を買って簡単に料理をすることもありましたが、決算期となれば作る気になれません。スーパーで買うにしても、すぐに食べられるお惣菜を買って、家に帰って食べます。
もしくは、回転寿司やラーメン屋など、あまり待たずに食べられるお店で外食して帰ることもあります。
このくらいの残業であれば、就寝時間は特に遅くなったりはしません。ただし、飲み会等を入れることもありません。
疲れはそんなに溜まっていませんが、このあと忙しくなるのが分かっているので、体力温存です。
何年かすると、買うお惣菜も、食べて帰る店もだいたい決まってきてマンネリになってきます。一人暮らしあるあるです。生活が味気ないと感じないよう、なるべくレパートリーを増やしていきました。
このあたりは、社会人生活をうまくこなしていくための要領の良さが問われると感じます。食生活を楽しめないと、心も身体も不健康になりますから。
4日目~8日目(残業3~5時間程度)
会計処理の締め切りに向けて最も忙しいタイミングです。また、処理が終わっても業績の分析をして上司に報告する資料を作るのでそれが終わるまで忙しいです。
家に帰るのは、22時~23時くらいです。
帰り道にあるお店が閉まっていることもあるので、事前に冷蔵庫に食べ物を備えておくようにしていました。本当に何もないときは、コンビニで買って食べるというさびしい感じになることもありました。
お風呂に入って寝るだけだと、何か味気なくて、少しテレビを見たりインターネットをしたりで、寝る時間は24時を過ぎてしまうことも多いです。翌日、朝起きるときに後悔することになりますが(笑)
体力的にも1番厳しいタイミングです。しかし、仕事が忙しいことについては、事前に覚悟しているので、年々慣れてきます。心配し過ぎないで大丈夫です。
9日目~12日目(残業1~2時間程度)
残業はあるものの、帰宅時間が早くなります。
19時~20時くらいに家に着きます。
このあたりでは、まだ疲れが残っていますが、決算の目処がついたという安心感があります。気持ちはだいぶ楽になっています。
帰宅後、ピーク時はできていなかった部屋の掃除をしたりします。
13日目(休日)
決算中、休日出勤を挟んでいたので、久しぶりのお休みです。思う存分寝ます。
そして久しぶりにジムで軽く汗を流し、自分の時間を過ごします。やっといつもの日常が戻ります。
~結婚して変わったこと~
上述の内容は、結婚前、一人暮らしをしていたときのものになります。結婚後にはまた少し状況が変わりました。
- 夕食を用意して貰えることで、食事を考える必要がなくなった
- 帰宅した後、話し相手がいるので気持ちが明るくなる
- 家事を全部任せてしまい、負担をかけてしまって申し訳ない気持ちになる
決算時は毎回思いますが、家族にサポートしてもらった分、繁忙期が終わったら、お礼にどこか食事や遊びに連れて行ってあげたいと思います。
私も、それが楽しみで決算をがんばれています。
=心配ない! 経理の忙しさはメリハリがあるのがいいところ
なんとなくでも、イメージができるようになったでしょうか。
残念ながら、忙しいときはプライベートの予定を立てにくいです。一方で、ピーク以外は、長期の旅行に行く人も多い職種だと感じます。
忙しさの種類は企業や部署それぞれですが、経理であれば共通点があります。それは、事前に忙しい日を詳細に把握しやすいことです。
私も昨年、新婚旅行で一週間ほど会社を休みました。結婚式も新婚旅行も、繁忙期を避けて予定を組んでいたので、周囲の理解や協力も得やすかったのでスムーズでした。
土日に加え、1日休んで3連休にして、二泊三日の旅行に行くこともしばしばです。私も家族も旅行が好きなので、計画が立てやすいのは助かっています。
【関連記事】JAL どこかにマイルで那覇空港(沖縄県)に行きました
【関連記事】JAL どこかにマイルで山口宇部空港(山口県)に行きました