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経理の残業と休日について|ワークライフバランスを考える

今回のキーワード 経理 残業 休日

私は、新卒で上場企業の総合職として入社し、経理部として一通り部内のローテーションを終えました。企業経理における残業や休日、繁忙期についてまとめます。

経理は毎月毎年同じ処理があるため事前に予定を立てやすい

経理には「月次決算」業務がある

経理部門のなかでどのような仕事を担当したとしても、必ず毎月、業務が集中するタイミングがあります。それは企業が毎月、一ヶ月間の処理を取りまとめて集計する月次決算(げつじけっさん)業務を行っているからです。 “月々の”という意味で“月次”と付いています。

そのスケジュールは、企業や担当によって異なりますが、一例を確認しながら解説します。

  • 営業日・・・月の始めの1日目  取引先に前月末締め分までの請求書を発送
  • 営業日・・・請求書の発送が終わっていなかったらこの日までに完了
  • 営業日・・・自社宛の請求書を受領し伝票を作り仕訳処理を行う
  • 営業日・・・請求書の仕訳処理を完了決算処理を行う
  • 営業日・・・処理を終えた仕訳から作成された会計データから財務諸表を作成
  • 営業日・・・財務諸表の提出期限
  • 毎月20日・・・給与の支払い処理
  • 月末最終日・・・取引先からの入金を確認(正しい金額が期限までに振り込まれているか)

一例ではあるものの、このように経理の仕事は期限が定められている業務が多く、そこには責任があります。期限の前日には、業務量が大きい赤字で書かれた仕事があります。逆に、ここに記載のないその他の日程については、営業日で定められた期限のある仕事がないという仮定です。

このようなスケジュールの場合、赤字業務やその期限が多く設定されている月末~月初は、残業の可能性もあり休みが取り難いということです。

一方で、それらの設定がない月の中旬から月末にかけては、比較的仕事の融通が利き休みも取り易いということです。

また、月初であっても、期限を守れれば多少の融通を利かせるということも考えられます。第1営業日に残業を多めにして、第2営業日は残業をせず予定を入れる、といったこともありえます。

経理部には「年度決算」「予算」業務がある

「年度決算」「四半期決算」の時期

毎月の決算(月次決算)は社内の管理用に行っているのに対し、すべての企業は1年に一回年度決算処理として、法律によって決められた書類を作る必要があります。上場企業の場合は、さらに3カ月おきに四半期決算処理を行う必要があります。

処理月 第1四半期 第2四半期 第3四半期 年度決算
3月決算の会社 7月(~6月分) 10月(~9月分) 1月(~12月分) 4月(~3月分)
12月決算の会社 4月(~3月分) 7月(~6月分) 10月(~9月分) 1月(~12月分)

私も、家族や友人に対して、旅行の計画はこの表の日程を考慮してもらっています。

「予算」業務の時期

予算の編成とは、新年度1年分の売上、経費、利益等の計画を立てる業務です。会社によっては、経理部ではなく経営企画部や経営管理部といった部署が担当することもあります。 忙しいのは新年度が始まる1~2ヶ月前に作業が集中することが多いです。

経理の残業と休日についてのまとめ

一月における月間の予定、一年における月別の繁忙期についての解説をしました。具体的に志望する企業に確認する際にも、上記の基礎知識があれば理解しやすいと思います。

確認してほしいポイント
企業経理のスケジュール一例を使って解説しましたが、会社や部署によって平均の残業時間は様々です。したがって、経理は残業が多いのか?(または少ないのか?)といった質問に一般論で回答するのは無責任です。ここでは、経理の業務の特性による繁忙期の考え方を解説しました。

スケジュールを確認しうまくコントロールすれば、経理は飲み会や休みを取得しての旅行の計画を立てやすい職種といえます。

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