京都と大阪の県境にある山崎蒸溜所に行ってきました。ウイスキーを飲まないという方以外は、工場に行けばさらなるウイスキーファンになること間違いなしです。
サントリーのハイボールの飲み方提案、2014年のNHKの朝ドラ「マッサン」のヒットにより、ジャパーニーズウィスキーは海外からの注目され熟成年数表記のある商品を中心に欠品を起こしています。
その影響は工場見学にも及んでおり、予約を取るのも競争です。今回は無事に「山崎蒸留所見学コース」の予約が取れたので、簡単にレポートを書きたいと思います。
予約は3ヶ月前の1日にサントリー公式サイトで
サントリーの山崎蒸溜所ホームページにて、当月を含めた3か月分の予約を受け付けています。基本的には、2か月前の1日(ただし土日祝であればその翌日)の午前9時30分が予約開始のタイミングです。
例えば、2018年11月の予約は、2018年9月3日(月)午前9時30分からになります。
予約を取ったときの私の感覚では、土日は特に人気で5分もせずにほぼ満員になってしまっているようでした。
- 山崎蒸溜所ツアー(1,000円・80分)
- THE STORY OF YAMAZAKI(2,000円・100分)
- 山崎ウイスキー館見学(無料・製造工程見学無し)
有料コースは2つとも大変人気です。
- 工場営業日は毎日5~6回催行
- 50分程度の製造工程見学
- 30分程度のテイスティング(ホワイトオーク/ワインカスク/山崎NA)
- 土日に1回ずつ開催
- 20分程度のムービー
- 50分程度の製造工程見学
- 30分程度のテイスティング(ホワイトオーク/シェリーカスク/ミズナラ/山崎12年)
THE STORY OF YAMAZAKIは、山崎蒸溜所ツアーにムービーが追加され、テイスティングの内容が少し豪華になったものと考えておくとよいと思います。
製造工程見学は同じ内容になるので、あまり無理してTHE STORY OF YAMAZAKIの予約に拘る必要はないかなと感じました。
無料のコースを含め、いずれも以下施設が利用可能です。
- ウイスキーに関する各種展示
- YAMAZAKI DISTILLERY GIFT SHOP
- テイスティングカウンター
時間がなく、とにかく貴重なウイスキーの有料試飲ができればいいという方は、無料のコースという選択もありです。
2018年8月某日に「山崎蒸溜所ツアー」に参加しました
迷うことなく到着&受付で軽くショック
JR京都線山崎駅から徒歩10分、駅からコンビニの前を抜ければ蒸溜所へ続く一本道が通っています。
スムーズに受付まで到着したのですが、ここで1つ想定外の出来事がありました。
「親族の子供(2歳)は見学コースを一緒に回ることができない」とのことでした。
展示物やベンチのあるスペースではありますが、親御さんには一緒に80分も待っててもらうことになったので、申し訳なかったです。
見学コースの予約は4名でしたが、この場で2名に変更となり、2,000円だけ払って入場しました。
山崎ウイスキー館展示&工場見学
正面から右奥にある白い建物がウイスキー館になります。ツアーの集合場所、展示物、ショップ、試飲カウンターが入っています。
展示物の数はそれほど多くはありませんが、蒸溜所の設立の様子がわかったり、商品ラインナップの解説があったりよくまとめてあります。
何よりウイスキーの展示も含めてとてもわくわくする綺麗な空間になっています。
私達は、工場見学コースのうち「山崎蒸溜所ツアー(有料)」9:50~の回を申し込んでいたので、時間前に2階の集合場所に行きました。
ツアーの内容については別途記事にしたいと思います。
「ウイスキーは嗜んでいるけど作り方はなんとなくしか分からない」という私にはピッタリの大変楽しいツアーでした。
YAMAZAKI DISTILLERY GIFT SHOP
営業時間は10:00~16:45となっています。
いわゆる工場の直売所です。ウイスキー以外にも、各種グラスやグッズ、蒸溜所オリジナルおつまみ、お酒に合う音楽CDも用意されています。
残念ながら山崎、白州、響の市販品はどれも置いてありませんでした。
しかし、お目当てだった「山崎蒸溜所限定のシングルモルトウイスキー」を入手できました。
家に帰って飲んでみたところ、しっかり山崎の味がしました。私は山崎NAと12年の特徴を感じました。これでお値段1,440円(300ml)は大変お得です。
箱の裏側を見て気づきましたが、通常の山崎と違いアルコール度数が40%となっているようです(市販品は43%)。
私はこれ以外に、マドラー、樽燻シリーズのベーコンを買いました。
これがまた燻製の香りがして非常に美味です。燻製にはウイスキーで使用した樽を砕いたチップを使っているとのことです。
蒸溜所限定ウイスキーの入荷について
他の方のブログも見てみても、2017年頃からはこの店舗でも山崎、白州、響の市販品が並ぶことは稀となっているようです。ただし、山崎蒸溜所限定のシングルモルトウイスキーは随時陳列をしています。
私は9:50からの見学コースだったので、10時の開店には間に合いませんでした。
ただ、開店のタイミングではシングルモルトウイスキーの陳列がありませんでした。しかし、見学コースから戻る直前、11時ごろに入荷があったのです。
山崎蒸溜所に行った際は、着いたときや帰る前など、諦めずにショップに立ち寄ってみることをオススメします。
なお、購入は1人1本までとなっています。
冒頭でも書いたとおり、2018年現在、サントリーの国産ウイスキーである「山崎」「白州」「響」はいずれも超品薄状態が続いています。とにかく定価で買うことすら難しい状況です。
2018年5月、サントリースピリッツは原酒不足を原因として以下のようなリリースを発表しました。
【経済インサイド】白州12年、響17年…ウイスキー出荷停止 … – 産経ニュース
実際には、そのリリースに前後して、年数表記のない通常の「山崎」「白州」「響」すらネットで定価1.5倍~2倍のプレミア価格がついています。
年数表記のあるものは、ただでさえ高額なのにもかかわらず、定価の3倍~5倍、それ以上で販売されていたりします。
定価で販売を継続するような酒販店では、「いつ入荷するかわからない」状況のなか、店舗で並べばすぐに売れてしまうという状況です。
サントリーオフィシャルボトル、本来の参考価格は以下の通り。
山崎・白州(希望小売価格)
NA | 12年 | 18年 | 25年 |
4,200 | 8,500 | 25,000 | 125,000 |
響(希望小売価格)
NA | 12年 | 18年 | 25年 |
5,000 | 12,000 | 25,000 | 125,000 |
続いて、楽しみにしていた有料試飲コーナーへ向かいます。
テイスティングカウンター
営業時間は10:00~16:45
(ラストオーダー16:30)となっています。
サントリーが手がける国産や輸入、約70種類のウイスキーが、プレミア価格なしの定価で飲めます。
私はぜひ飲んでみたいと心に決めていた「響30年」に加え、評価の高い「山崎12年 シェリー樽原酒」を頂きました。
さらに、同行者が注文した「ニューポッド」「マッカラン12年」も頂きました。
このテイスティングは、最高の経験になりました。普段飲めないようなウイスキーがリーズナブルに飲み比べできます。
これから行かれる方に一言だけアドバイスです。
“とにかく飲んでみたいウイスキー、特に他で飲めないウイスキーを思い切って飲んでみましょう”
以下、ホームページからの転載になります。必ず事前に読んでおいた方がよいと思います。
留意点
- 安全上、見学ツアー参加前のご利用はお控えください。
- 全てストレート(15ml)でのご提供です。尚、ソフトドリンク、おつまみのご用意はありません。
- 状況により、品切れとなる場合もございますのでご了承ください。
よくあるご質問
- Q:支払いにカードは使えますか?
- A:カードはお使いいただけません。現金のみのお支払いとなります。
- Q:おつまみはありますか?
- A:用意はございません。食品工場のため食品衛生上、飲食物の持込はお断りしております。また、ショップで購入されたものの飲食も不可となります。
京都(大阪)旅行には間違いなくオススメしたいスポット
山崎蒸溜所は、京都と大阪、どちらからでも行きやすい便利な場所にあります。今回は京都に行く用事があり、半日ほど時間が空いたところに見学の予約を入れました。
見学コースを申し込むと80分以上は滞在時間が必要りますが、スケジュールが確保できれば本当におすすめしたいと思いました。
見学コースの振り返りと、お土産のシングルモルトは以下の記事にまとめてあります。
ウイスキーの世界は、カジュアルにもディープにも楽しめる間口の広いものだと感じられます。
以上、「山崎蒸溜所の見学コース・試飲・ショップを堪能したのでレポします」でした。