30代男性である私が、痔瘻を患い手術を受けて回復してから早2年が経ちました。
痔瘻の発症と手術については以前こちらの記事に書きましたが、なかなかの反響がありました。
時間が経って忘れかけてきた今、ここまでの経過を振り返ります。
痔瘻の手術をして2年 現状の話
痔瘻の再発なし!2年間の経過
私は2018年5月のゴールデンウイーク前に手術を受けました。ほぼ2年が経過したところです。
幸運なことに、本当に順調に回復することができました。
簡単に経過を示します。
痔瘻の発症から回復までの道のり
- 2018年3月上旬:違和感の認識
しこりを認識し、職場近くの病院へ。肛門周囲膿瘍だと診察される。そして切開で膿を出す。正直、ここが一番痛かったです!
- 2018年3月下旬:手術の決定
完治していないと知り、専門の胃腸肛門クリニックの診察を受ける。やはり痔瘻の場合は根治手術が不可欠とのことで落ち込むも、その日のうちに日程を決めて予約完了。
- 2018年4月中旬:大腸内視鏡検査
手術を受けるためには必要とのことで、当日の2週間ほど前に1日休んで大腸内視鏡検査を受けました。胃カメラは何度か経験していましたが、これはこれで大変でした。しかし先生の腕が良かったおかげで、検査中はまったく痛くなかったです。
- 2018年5月上旬:手術(切開開放術)
治療のハイライトとなる手術の当日です。「切る」ということでかなり緊張していました。手術は1時間くらいかかりますが、麻酔もしますし、先生の腕が良かったので順調に進みました。この前後の経過は前回の記事でまとめましたが、がっちりケアする必要があります。
- 2018年8月:手術から3カ月
手術後、常に3カ月は軟膏をガーゼに添え、傷跡に添えて侵出液を吸収できるようにしておく必要があります。このケアがちょっと辛いですし、手間なんです。しかし手術も終え、回復を待つだけなので黙って耐えるだけです。
- 2018年11月:手術から半年
半年くらいまでは傷のことをケアしながら生活していた気がします。基本的にできないことはないのですが、トイレのときは力みすぎないようにしたり(これは今も継続しています)、ジムでトレーニングするときも下半身はやめていました。
- 2018年5月:手術から1年
もうこの頃には手術あとを気にすることもなくなり、傷跡を気にすることは完全になくなります。この1年は元の生活に戻りほっとしています。
痛みのピークはやはり膿を出したとき
改めて振り返っても、痔瘻発症から手術をし、回復して今に至るまでで最も痛かったのは最初に肛門周囲膿瘍の膿を切って出したところです。
それ以降の、大腸内視鏡検査や手術本番はもちろん、その後の傷跡のケアは大変でしたが、もう1回やれって言われたらできます。しかし本当に最初の切開だけはキツかったです…。
手術の傷跡はどうなった?
私の場合、ⅡL低位筋間痔瘻(割と軽度の単純な痔瘻)ということで、切開開放術が選択されました。
手術の種類やその違いは主治医の方に聞いてみて欲しいのですが、要は切っちゃう手術です。それゆえちゃんと瘻管を切り取るので、再発もほとんど見られないという術式です。
私の病院では手術のとき、電気メスで焼くような処理をしてくれて、よりしっかり根治をしてくれたようでした。手術中、何か焦げ臭い匂いがしました…。
それでも手術して1年ほどで、傷跡はほぼ分からないレベルになります(奥さんに見てもらいました笑)。
あまり不安にならず、しっかり早期に治すというのがベストだと思います。
気を抜かず痔瘻予防だけは意識しましょう
痔瘻を繰り返す人もいる
この記事にたどり着いた方のなかには、痔瘻の再発や繰り返しを心配している方も多いかと思います。
そもそも痔瘻は、手術をしない限り根治しません。
瘻管がある限り、肛門周囲膿瘍は繰り返すことがあります。
また、手術をしていても、痔瘻のもととなる肛門小窩が完全に除去されていない場合など、痔瘻が再発してしまうことがあります。
私は早いタイミングで、軽度の痔瘻を、切開開放術(再発の可能性が低い)で行ったため、比較的リスクが低かったのだと認識しています。しかし今後、新しい痔瘻が出来てしまわないよう、できるケアはやっていこうと思っています。
予防できることは予防しよう
手術の記事でも書きましたが、根治した今だからこそ予防は徹底していかなくてはと思います。自分への戒めとして、改めて3点確認していきます。内容は前回と一緒です。
- 可能な限り下痢の予防をすること
- ウォシュレットを過剰に使わないこと
- 職場の椅子にクッションを付けること
治療で時間が余ったらポイント活動でもして可処分所得を増やしましょう。
以上、「痔瘻(じろう)の手術から2年!再発なしの経過報告」でした。