2014年、ミラーレスカメラにフルサイズのセンサーを搭載したSONYのα7が登場しました。
それまでの市場には、サイズが小さめセンサー(APS-C規格)を搭載したものしかありませんでしたが、このカメラがその壁を打ち破り登場したとき、カメラファンの衝撃は相当なものだったと記憶してます。
私が「あったらいいな」と思っていたは発売日に飛びついて購入しました。もう4年以上使っており、
2018年12月末現在も、現役で使っているこのカメラを改めて紹介したいと思います。
もくじ
α7は現役で活躍する最安値フルサイズミラーレスカメラ
α7の基本スペックと外観
ミラーレスカメラの強みである軽さを維持しつつ、フルサイズセンサーを搭載して画質のレベルがグンと上がっています。
高感度も強く、ダイナミックレンジもハイレベル、そんなα7の基本スペックは以下の通りです。
画素数 | 2,470万画素 |
画像素子 | 35.8mm×23.9mm(フルサイズ) |
連射 | 5コマ/秒 |
重量 | 416g |
マウント | αEマウント |
実売価格 | 約9万円 |
かなりすっきりとしたデザイン、上から見てもボディの薄さが分かると思います。
当時、最前線のスペックだったα7ですが、シリーズの最新モデルであるα7Ⅲと比較すると見劣りする点もあります。
いわゆる”ハイスペック”を求めるのであればα7Ⅲ一択だと思いますが、価格面の買いやすさを考えるとα7も十分ありだと思います。
使っていて感じるのは、とにかく軽くて持ち出しやすいということです(α7Ⅲは565g)。実際に買うとなったら価格が倍以上違うのも魅力でしょうか(α7Ⅲは約19万円)。
α7とα7Ⅲを比較考察
α7とα7Ⅲの価格差は約10万円程度です。
すでに何台かミラーレスカメラを使っている方で、オートフォーカスのさらなる機能向上を期待されている方はα7Ⅲ一択だと思います。
オートフォーカス…ピントを自動で合わせる機能です。素早く動く被写体を撮ろうとしたり、ササッとテンポいい撮影をしたい場合に重宝します。
ただし、しっかりピントを合わせた写真であれば、画質はほぼ変わらないと考えていいでしょう。画素数もほぼ同じ約2,500万画素程度になります。
今、α7を買うという選択肢は十分ありだと思います。冷静に考えて、倍のお金を出して最新機種を買う必要があるのか、一度考えてみることをおすすめします。
私がα7を買った理由
何かのきっかけで、youtubeや写真共有サイトを見たとき、「デジタル一眼レフってこんなに綺麗な写真が撮れるんだ」と衝撃を受けました。
10年前、初めて買ったのがSONYのα55というカメラです。自分がイメージするような背景がボケた写真をれたとき、面白さにハマりました。
写真共有サイト:PHOTOHITO(運営:価格.com)
α7で私が使用しているレンズ
私が現在使用しているレンズは「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z」「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」2本のみです。
望遠側を使うことがあまりないからでしょうか。基本的にこの2本だけで十分運用できています。
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
518gとそこそこの重さにはなりますが、広角ズームでF4通しの守備範囲が非常に広いレンズです。けっこう寄れる(接写できる)し、ドイツの名門Zeiss(ツァイス)ブランドを冠するのが所有欲を満たします。
旅行で絶景に出会ったとき、このレンズのズーム領域は理想の画角を切り取ってくれます。思い出の景色を最高の画質で残したいときに必要なレンズです。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z
こちらもZeissブランドですが、ズームではなく、Sonnar(ゾナー)という種類の単焦点レンズです。焦点距離の55mmはポートレート(人物撮影)を中心に活躍します。
開放F1.8の明るさは、抜群のボケを生み出し被写体を浮かび上がらせます。家族や恋人を素敵に撮るならこのレンズで決まりでしょう。
なお、ライバルレンズには「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA SEL50F14Z」がありますが、15万円程度しますし、過剰スペックとなってしまう人は多いと思います。
軽量で使い勝手がよい焦点距離という強みがあった一方で、結局納得感がなくて手放してしまいました。例えα7という最小最軽量のカメラに付けていたとしても、結局それなりに嵩張ります。
「気軽に持ち出したい」という需要に対しては、コンパクトカメラやスマホの方が要件を満たすという結論です。
α7の作例
1/3UP予定。
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ちなみに、ちょっとしたお出かけやテーブルフォトを撮るときは、わざわざミラーレス一眼を持ち歩くことはありません。いわゆるちょっと高価なコンパクトデジカメを使っています。
画質よりも、持ち出しやすさを優先するシチュエーションでは、このLX9を選択しています。
○α7Ⅲで進化した主な性能
○α7の方が勝っている点