今回のキーワード 新卒 経理 エントリーシート ES
新卒で経理を志望した私の就職活動の全体像を解説します。
この記事は就職活動の~ES(エントリーシート)編~【3/4】です。大学三年生の秋から冬(12月~翌年3月くらい)の話です。
2019年卒の方でいうと、大学四年生の春(年明け~5月くらい)だと思って読んでみてください。
どのくらいの会社数をエントリーしたか
まず就職活動する学生が気になるのは、エントリーする会社数です。インターネットで検索すると、平均25社(文系学部卒は30社、理系学部卒は20社)という答えになることが多いようです。
何社エントリーしても、質が高くなければ通過率は低くなります。平均数は純粋な目安にはなりませんが参考にはなると思います。
私のエントリーした会社数と内定に至った会社数は下記の通りです。
私の実績 | 平均 | |
ES提出 | 20社 | 25社 |
ES通過 | 7社 | 15社 |
内定 | 2社 | 2.5社 |
平均の内定者数は2.5社ですが、新聞や就職情報サイトのニュースによると、半数程度が1社内定をもらった時点で就職活動を止めるそうです。納得いかない学生や入社する企業をゆっくり選びたいと考える学生が複数の内定を得ています。
私のエントリーシートの構成と作成手順
1.自己分析の結果で決めた自己PRを定番化
「自己PR」「あなたの強み」「大学生活で最も力を入れたこと」といった定番化された質問に対して書くべき内容は、一度完成させてしまえばどの企業のESにも使うことができます。それが大変だというわけではあるのですが・・・
強みを一言で表すキーワードの選定とそれを裏付ける文書の作成
自己分析した結果、自分の強みを表すキーワードのなかから、就職活動で使いやすいものを選びます。
1,500文字程度で文書を書き、不要だったりくどい言い回し、蛇足な部分を削除し、1,000文字で完成させました。少し文字数が多いと感じる方もいるかもしれませんが、アピールする内容の全体像を明らかにするにはこの程度必要だと感じます。
後述しますが、先にある程度ボリュームのある文章を作り、そこからブラッシュアップした方が読みやすく簡潔なものになります。これが大事なんです。
私のエントリーシートが劇的に完成に近づいたのは、大学のキャリアセンターの職員にチェックしてもらったときです。
自分のESを他人に見せるのは恥ずかしいですが、勇気をもって見せてみましょう。結果、たくさんのダメだしを言い渡されそれもまた辛いのですが(笑)
やはり経験のあるプロの方が、実際の自分のESに対して指摘してくれるので、どう直すべきか具体的に分かります。それを聞いているうちに、書き方のコツが身についていました。
企業ごとに異なる文字数に調整してアレンジ
上述の通り納得いく1,000文字の自己PR文書ができたら、あとは企業ごとのESに合わせた文字数に削るだけです。ここまでくれば少し楽です。
800文字、600文字、400文字、200文字。コアとなる部分を残し、シンプルな文章にしていきます。
『トミーの就職活動における実例』
大学のゼミ活動(管理会計論)は、私の持ち味【発信力】が活かされた経験の一つだ。
私は資格試験を通して、企業にとっての管理会計論の重要度、またその学問の面白さを感じることができた。ゼミの仲間のなかには、「単位が欲しいから」「ただなんとなく」といった理由で入ゼミした者もいた。しかし私は、「全員が学習内容やゼミを好きになり、全員がお互いに刺激を与え合う環境」にしたいという思いがあった。
私が起こした行動は、全員の意識を変えるため講義以外の時間に集まる勉強会を設けることだった。課題として出される計算問題は難しいときもあり、できないことが原因でモチベーションが下がってしまっている学生がいた。解き方を指導することや、レジュメに対する意見交換を行うことで、意識向上考えたからだ。結果として、ゼミでは始めとは違うそれぞれの発表が意欲的になり、学年8人中4人が簿記二級の取得をしている。
2.「志望動機」業界・企業ごとに異なるは部分は横着せずに作成
企業の説明会に参加していてもホームページを時間をかけて調べる
「志望動機」「入社してやりたいこと」といった質問も、必ずといっていいほど頻出の項目です。
ここで合否を分けるポイントは2つあります。
- しっかり企業の個性を理解していることを感じさせる文章か
- その個性に合ったあなたの素養があるか
この点を抑えれば、通過率は上がります。ESを審査する側は、ありきたりな文章を多く読んでいるため、合格させるESには“個性”を求めています。
個性とは、破天荒だったり、変わり者であることではありません。オリジナリティです。あなたならではの経験から導かれる考え方や成長性です。
『トミーの就職活動における実例』
地域社会への貢献を通じて、日本経済の活性化を促したい。エネルギーの有効な利用は、人の生活を変え経済効果をもたらすと考える。たとえば、床暖房があれば冬の寒い日でも目覚めがいいし、行動がテキパキとなりその日を心地よくスタートできる。その人がその日一日を過ごすことに変わりはないが、ほんの小さなことでも快適な気持ちをもってもらえるなら、サービスの価値は連鎖して日本経済にも影響を与えると思う。人々の生活を豊かで快適にし、住みよい生活を提供することで社会に係る全ての人を応援する。目には見えにくいことかもしれないが、それがインフラと呼ばれる企業の使命である。ガスではさらに環境に優しいという強みがある。
私が入社する企業を選択する際、最も重要視することは、「高い次元」で物事が要求される環境、係わる全ての人間が「一つの目的で繋がる」環境を求めます。
私は企業や社会全体への視野を持ち、自分や、自分を含めたチームでなるべく大きな信頼に有益な成果で応えるプロフェッショナルになりたいと考えています。地味で泥臭い仕事でも、その先に成果として報われることがあるならやりきることができる。プロジェクトに係る人間が「自分ではなく、チームの目的のため」に本気になるなら、企業でも社会でも動かすことができる。私はシビアな姿勢が強いられる環境で自分と周りの人間で切磋琢磨して、そのスキルから大きな期待を掛けられ、大きな成果で応える社会人になることが目的です。
そのため、大きな期待をされる環境「高い次元」、メンバーが独りよがりではいられない環境「一つの目的で繋がる」を最重視します。
3.「あなたは当社でどんなことに挑戦したいですか?」という質問
この質問では具体的な希望職種とその動機を問われている
質問の意図をよく理解して回答をしましょう。“働く”ということに関して、子供とは異なる、大人目線での捕らえ方ができているかを試されています。
その会社に存在する職場(職種)を調べ、なるべく具体的なイメージを記載します。
『トミーの就職活動における実例』
【やりたい仕事内容】
経理・財務の仕事に携わりたいと考えている。業界の発展という意味で、研究開発へのあくなき挑戦が不可欠なのは自明だ。あくなき研究開発のためには資金繰りやそのためのコスト削減が重要だ。私はカネの面から日産自動車を支え、ひいては志望理由である安全と環境を考える車作りを行うサポートに繋げたい。
【その理由】
私は大学時代、一年半ダブルスクールをして公認会計士試を目指していた。会計学を中心に経営学、商法から監査論まで学んだ。この経験は私に、企業会計が単なる数字の集計ではなく、経営に活かすことができる企業を映す鏡であり、また社会に対する責任であることを教えてくれた。結果的に合格には至らなかったが、簿記二級を取得した。ゼミでの専攻は管理会計論であり、今後も求められるだろう徹底した管理手法の必要性や実例を学んだ。現在も簿記一級を目指し勉強を続けており、社会人となっても実務に触れ、学ぶ姿勢を崩さずにありたい。
財務会計、管理会計を学んだ経験を活かし、今後も専門知識を学び続けることで日産という企業全体をお金の面からよい循環を生みだしていきたい。
エントリーシート提出を振り返って
私は、提出数が少し少なかったと感じています。大手の倍率が高い企業ばかりエントリーしていたので、通過率が低かったです。それを事前に考慮して選択肢や可能性を広げるために、もう少し数を提出しておけばよかったと思います。
次は、最後の ~面接と内定編~ を投稿します。
【1/4】新卒で経理を志望したトミーの就活~就活スタート編~
【2/4】新卒で経理を志望したトミーの就活~自己分析編~
【3/4】新卒で経理を志望したトミーの就活~ES編~
【4/4】新卒で経理を志望したトミーの就活~面接と内定編~