今回のキーワード 就職活動 親 付き合い方
就職活動中は、人生でも最も“自分と仕事”の関係について考える時期だと思います。
そして、“自分と親”の関係について考えるタイミングでもあります。就職先について、親の干渉を受けるということはよくある話です。そして、よくある悩みでもあります。
以下いろいろ書いていますが、就職活動においてあなたの望む形で親のサポートを受けている場合は読む必要がないかもしれません。
親は就職活動を知っているつもりになっている
あなたの親はどんなスタンスで接してきますか?
大きく3つに分けます。
- 無関心 or あなたの判断を尊重
- あなたの活動を批評してくる
- あなたに活動を指示してくる
多くの方は、「2.あなたの活動を批評してくる」でしょうか。さらに踏み込んで、「3.あなたに活動を指示してくる」場合もあるかと思います。
「どんな会社を受ようとしているの?」
「その会社(その業界)はやめときなよ」
「遊んだりアルバイトしたり、やる気あるの?」
「同級生のXXくんは、A社に内定したらしいよ」
「実家から通える範囲の会社にしておきなよ」
例を挙げればきりがありませんが、その多くは親が親なりの経験や、思いやりをもってあなたに干渉している発言になります。
あなたはあなたなりに、就職活動サイトやセミナーで手に入る最新の情報で自分なりに将来を考えた就職活動をしたいと考えているでしょう。
そのギャップのなかには、双方が本気であるがゆえに、譲れない条件について軋轢が生まれることがあります。
親が何らかの干渉をしてくる限り、この手の不幸は少なからず就活生を苦しめます。
発言が正しいか間違っているかは関係なく残念ながら親の立場は強い
この記事では、どちらが正しいか、どう親を説得するかといったことを論じることはしません。
そのような議論は、親と子の就職活動を分析して、親向けに記事をまとめているサイトを参照してみて下さい。
親の心得:親カツ!!(朝日学情ナビより)
実際に悩んでいる多くの方は、現在の就職活動やあなたの希望に理解がない親御さんがいるからだと思います。
例えあなだが正論を話をしても、親は社会人経験があり(かつての)就職活動を経験しているため、自身の納得感や自負から断定口調で話をします。
そこが子供であるあなたの苦しいところであり、カチンとくる要因ではないでしょうか。
自分で情報の取捨選択をして自分が納得いく答えを考える
あなたが納得するためにはあなたが情報を整理する
今回のコラムで伝えたいことは、これに尽きます。
親との調整をする前に、あなたが就職活動で求めるもの(就活の条件)を整理しておきましょう。それだけで、どのような結果になっても納得感を持って就職活動ができます。
親の要望やアドバイスには、あなたにとって参考になるものや、聞き入れてあげるべきものがあります。まったくトンチンカンな意見もあります。
親の発言のうち、考慮すべきものと話半分に聞き流すもの(反論するもの)に分けなくてはいけません。これが情報の取捨選択であり、その判断基準となるものが就活の条件になります。
- 業界・業種 ・・・ 限定するほどのこだわりはあるか?
- 勤務地 ・・・ 全国転勤はできるか?
- 年収 ・・・ 最低ラインは何百万円か?
- 残業 ・・・ 残業や休日出勤はどこまで許容するか?
- 転職 ・・・ 将来の転職も考慮するか?
すべてについて不要なストレスを感じ続けるより、割り切るポイントを決めてしまうことが大事です。
親と議論するときに、どの論点ならどこまで主張を突き通すか、スタンスをはっきりさせます。
それだけでも、あなたの考えが親に伝わりやすくなり、ある程度の安心感に繋がります。
志望する条件がはっきりすることで、様々な面でクリアになる問題も多いです。
(それが分かれば苦労しないよ、と言われそうですが)
親は親で不安であるから、様々な質問や口出しをしてきます。
あなたなりに考えているということが分かれば、一定の信用を得ることができます。それが親との議論をスムーズにするキーになります。
自分のしたい就職活動が浮き彫りになれば結果も出やすくなる
上記の就職活動の条件を確認することは、自分の就職先を探すために必要なことです。その作業は自己分析をしていることに他なりません。
家庭内での無用な衝突を防ぐためにも、自分の就職先に求める条件を書き出してみることをおすすめします。ちなみに私は以下のような整理となりました。
- 業界・業種 ・・・ 一切限定なし
- 勤務地 ・・・ 全国転勤も可能
- 年収 ・・・ 最低平均700万円
- 残業 ・・・ 残業は平均1~2時間まで
- 転職 ・・・ 将来の転職は前提としない
親と子の関係はそれぞれで、なかには子供の考えに理解がない親や、実家に拘束しようとする親もいます。そうした利己的な親との関係に悩むのであれば、全国転勤のある総合職を狙ってみるのも一つの手です。
転居を伴う異動(転勤)が前提となる場合、住宅補助も充実していることが多いです。
私の周りを見てみても、一度親元を離れて暮らすことで、関係が好転することは多いと思います。