今回のキーワード 経理 人材派遣 選び方 営業担当者
東証一部上場の私が働いている会社では、派遣労働者の受入をしています。派遣元の会社は複数社と取引させて頂いていますが、「営業担当者が派遣労働者の方に適切な職場を提供した」事例があったので紹介します。
企業側の募集要項と派遣社員のスキルとキャリアをマッチングさせることができる営業担当者はWin-Winの関係を構築してくれます。
派遣サービスの営業担当者の懐の広さに感銘を受けました
営業担当者の能力次第で希望通りの職場で働けるかが変わる
派遣会社の営業担当者の重要性は、私の職場であった事例で気付かされました。
昨年、社員の休職による欠員が出るということで、取引のある複数の派遣会社に募集をかけました。
その職場でお願いしたい仕事内容は、以下の通りでした。
- ある会社の経理業務の半分を担当
- 仕組みが変わっている途中で業務の手続きが安定していない
- 月初の残業は比較的多い(月20時間以上)
私の会社からは、かなりわがままで働ける人を選ぶような仕事をお願いすることになってしまっていました。
それでも、求人内容は仕事内容と職場の環境を“適切に表記”することが必要です。
例えば、残業が発生する日があるのに、それを隠して採用しても、結局職場で派遣労働者の方に想定外の負荷を掛けることになります。「聞いていた話と違う!」「子供の送迎があるので帰ります」といった声を受け対応が必要になります。
企業側は、派遣労働者の方に、トラブルなく働いてもらうためにも職場の実態の正しい理解を前提に職場の説明をしましょう。
話を戻しますが、今回、ある1つの派遣会社の営業担当者の方が紹介して下さった派遣社員の方は、“少し大変な私の会社の職場”にぴったりでした。
今回紹介して頂いた派遣社員の方は、以下のような要望/環境でした。
- 前職でのスキルアップもおおよそ頭打ちになっていた
- 経理業務のさらなる理解と幅広い業務領域に興味がある
- 残業するのに問題・抵抗が特にない
つまり、私の職場で募集しているポジションにぴったりの人材の方でした。
なぜこのようにぴったりの人材を上手く紹介頂けたかというと、ひとえに派遣担当者の方が機転を利かせてくれたことに尽きます。
聞くことろによると、今回紹介して頂いた派遣社員の方が、以前より「スキルアップを望んでおり、残業も多少あった方が張り合いがあっていい」と考えていることを知っていたからこそ提案して下さったということでした。
派遣先の職場と、派遣社員の声に耳を傾けていたからこそできたマッチングだと思います。
私の会社の職場は、これには本当に助けれらました。
残念ながらミスマッチとなってしまうケースもあります
ここでは書きませんが、好事例とは逆に、残念なマッチングとなってしまった事例もあります。
せっかく就業を開始して頂いたのに、初回の契約期間(通常は数か月といった短期)を終えたらそこで契約を継続せずに終了となってしまうようなことがありました。
職場と派遣社員のどちらか、もしくは両方がNOと言えば、簡単に退職となる難しい世界です。
派遣サービスと派遣の営業担当者のここをチェック
派遣登録をしている労働者にとって、本当に重要なのは派遣サービスの細かな特徴や福利厚生の違いではありません。
派遣労働者と企業の職場を直接結びつけてくれるのは、派遣会社の営業担当者その人です。
出会った営業担当者の方のここをチェックしましょう。
- 耳障りのいいことのみを言うだけでなく、事実をそのまま伝えてくれる
- 職場の特徴、派遣労働者の特徴を把握し、適切にマッチングを行う
- 質問や要望に、完璧でなくても素早いレスポンスを返してくれる
信頼できる担当の方に出会ることができたら、あとは相談して自分に合う職場を見つけるだけです。
派遣労働者の方の派会サービス選びは営業担当者が重要
経理の派遣に限った話ではありませんが、本件のような営業担当者の対応は会社と従業員をWin-Winで結び付けてくれる好事例だと思っています。
職場と派遣労働者の方の適切なマッチングは様々な要素があり本当に難しいものですが、間に入って頂く派遣会社の営業担当の方のお力の重要性が高いことは間違いないです。
派遣会社に登録した方は「どの派遣会社にするか」より「どんな営業担当者がどのような職場を紹介してくれるか」が大事だということを念頭においた方がいいと思います。
まずは派遣サービスは複数登録し、何人かの担当者に会ってみることをお勧めします。